2009年1月4日日曜日

批判され、頼られるが、決して褒められることはない行政

[痛いニュース(ノ∀`):「年越し派遣村」物資が足りなくなってきた為、行政支援要請へ「想定の2倍近い人が集まり、支援は限界に」…東京・日比谷公園]
これにブクマしていた人のコメントで『ホントは行政がやるべきことなんだと思うけど…。 』と書かれていたのに引っかかる。

何事も行政が先手を打つのが理想ではあるけれど、常に先手を打てるはずがない。フットワークは絶対、行政よりは民間、あるいは個人のほうが軽い。だから、どうしても行政が後手に回るのは当たり前であって、それを批判するのはもうそろそろいい加減にやめるべき。またそういう『俺のほうが先が見えてる、行政は駄目』的な批判の仕方は、最初から批判のための批判ならいいけれど、行政側だって個人の集まりだということを考えるべき。

また、今回のこの問題で、最終的に援助に動いたのが厚生労働省らしい、というのも引っかかる。東京だから特に、厚生労働省も動けるんだろうけど、東京以外で同様なものが主催され、同じような要望が続いていったら、対応可能なんだろうか。集まりの性格上、確実に東京で失業した人だけが集まるわけでもないだろうけど…。

こうやって、何か社会問題が起こると、常に国民、いや『市民』は大抵『国』を頼り、大抵、それが批判に繋がる。批判の矛先は内閣に限らず、政権与党の政治家にも波及する。
一口に行政といっても、内閣、国、地方(県、市、町)、色々なレベルがある。彼らの間でも、常に批判や綱引きや泣き落としが繰り広げられるが、たいていの場合それは地方側から中央側への権利委譲の要請であり、逆は滅多にない。地方は困ったことがあるとすぐ国のせいにする。今回の問題こそ、第一義的は、正に地方行政で何とかすべき問題じゃないだろうか。
ちなみに、そういう地方には中央では野党になっている政党が優勢な所もあるわけで、政権交代なんてしなくても、既に、確実に、彼らには彼らの責任がある事は忘れるべきではない。

主催した団体が、最初から直接国に訴えたのかもしれないが、なぜそうしようと思ったのか、なぜこうなったのか、というところについて、報道でもっと掘り下げられていいと思った。

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