2007年11月20日火曜日

風邪に気をつけて

[枯葉剤が散布された後のフィールドで、ここはジャングルだと叫び続けることの滑稽]

例示からの展開が強引過ぎて、なぜ後半に繋がるのかよく分からない。

小学校で『比喩』とか勉強しなかったんだろうか。たまたま風邪引いて休んでたんだろうか。
ゲリラかも知れないし、女性も子供も一緒くたに殺してしまったほうがいい、というような現状認識に至り、おそらく実際にそうしているであろう兵士の状況について、まず間違いなくキリスト教徒であるに違いない役者と脚本家と監督であれば、自嘲を込めて地獄という表現を用い、そういうことを言うことで恐らく自身の平静を保っているという設定にしたことに、特に滑稽さも抵抗もアイロニーも感じないのだけれど。

それとも、枯葉剤を使うような圧倒的な、悪逆非道の振る舞いをした軍隊に所属する、その時点でそれが後にどんな結果を招くかなんて知らなかったであろう末端の兵士が、ふざけた甘っちょろい弱音を吐くのは滑稽だと。そういうことだろうか。本当なら、ダース・ベイダーとその配下のクローン兵(でいいんだよね?)のように、ただ一方的に、人間性のかけらも見せずに淡々と殺戮を繰り返すはずだと。そして無残に敗れ去り、正義は勝ち、世界は斧と槌の旗の下に統一されるべきなのに、と(行き過ぎ)。
むしろ、そういうのを滑稽と言うような気がする。

自分にはどっちかというと『B-29相手に竹槍』のほうが、よっぽど滑稽に思えます。滑稽すぎて笑えないので、映画などにはしないで欲しいですが。

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