2007年10月28日日曜日

USBについて

[パソコンと周辺機器をつなぐ「USB」っていつから使われてるの?]
『実は、1996年のUSB登場以前までは、周辺機器の接続って結構大変だった。シリアルポート、パラレルポート、PS/2ポート、SCSIポートといった 規格を使い分けねばならず、さらに機器に合わせてやたらと種類のあるコネクタ形状を見分け、正しいケーブルと組み合わせる必要があった。組み合わせを間違 えると機器が壊してしまうとまで言われており、ユーザーに要求される知識のハードルが今より遥かに高かったのだ。』

組み合わせを間違えるも何も、形状が違ったから刺さるはずは無い(キーボードとマウスは、PS/2接続だと形状がまったく一緒なのにそれぞれ専用ポートだから、確かに問題ではある)。
それに、他のインターフェースすべてが1996年時点ですべて置き換わった訳ではない。確かにシリアルとパラレルは(PCに直に出ているポートとしては)ほぼなくなっただろうが、2007年の現在でも、デスクトップやサーバではキーボードもマウスもPS/2がまだまだ現役だと思う。
iPodだって今は当然のようにUSBみたいだけど、2代目まではi-Link(FireWire)接続だった。

1996年ではなかった気がするが、登場当時のUSBはむしろ、OSでのドライバ実装に起因するリソース消費増大と低い安定性、USBホストアダプタとUSBデバイスとの相性、と諸々あって、なんか使い物にならない余計なのが増えてしまった、という認識だった。PC-98シリーズから脱却して先進的なイメージを欲していたNECが妙に頑張ってUSB化を推し進め、Windows95マシンですらキーボードやマウスをUSBにしてしまったものだから、当時は当たり前に発生していたブルースクリーン状態でキーボードがまったく効かなくなってしまうとか、そういう仕様で平気で売っていたのが信じられなかったものだ。汎用のマザーボードで作ってるから、実は中にはPS/2ポートがあるのに、USB使わせたいから塞がってたりもした。

その後、OSとしてWindows2000と98とMeが並存する頃になると、確かにUSBでいろいろなデバイスが出てきたが、特にAMDのK6-2とか、そういう所謂『互換CPU』と呼ばれていた非IntelCPUのマシンでは、あの悪名高い『VIA』製チップセットに搭載されたUSBコントローラを使わざるを得ず、泣かされた人は数知れないはずだ。
IntelのCPUなら平気だったというわけでもなかった。当時から低価格化が進められていたPCには、前述のVIAやSiSのチップセットで作られたマシンが当たり前に存在していた。でも今も昔も、マニアじゃないとそういう部分を気にしなかったから、みんなI/Oデータとかの、一見便利そうなUSBデバイスを買ってしまって、でもそれが自分の安いPCでは動かなくて、初めて現実を知ったわけだ。

そういう微妙な時代から、外付けHDDとかもUSB接続が結構普通になっていって、USB2.0が広まったこの数年で、もう、一般的な外付けデバイスはUSBしかないような状態になった。秋葉原の裏通りのお店で『何これー』とネタになったUSB扇風機も、USBクリスマスツリーも、USB保温器も、そのうちヨドバシとかに伝わって、地方の郊外型電気店まで広まって。

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