2007年10月29日月曜日

『ウブントゥ』が注目されない理由

[Ubuntu Linuxが注目される理由]
Linuxカーネルがバージョン0.99、Windowsがまだバージョン3.1だったころから、私は過去13年ほど常用するデスクトップ環境として LinuxとWindowsの間を1、2年おきに行ったり来たりしている。Linuxにスイッチするたびに、その進化に驚かされる。もともとLinuxと いうシステムが持っている軽さ、安定性、透明性や、Unix全般が持つシステムの柔軟性や拡張性にも感動する。しかし、逆にWindowsに戻るたびに感 じるのはOSを取り巻く環境まで含めたその品質の高さだ。業界の大小のプレーヤーを巻き込み、長期間をかけてハードウェア、ソフトウェアともテストされた Windowsというシステムの品質に、Ubuntuは足下にも及ばない。カーネルと一握りのサーバソフトウェアだけが重要となるサーバOSとしての Linuxは高い評価を得てきたが、デスクトップ環境としてのLinuxは、まだ課題を多く抱えているといわざるを得ない。

そういう記者様の割に、CUPSについての言及とか、『…本当にデスクトップで常用っすか?』と思ってしまう部分もあったり(『CUPS』は、MacOSXがフリーライドする前から、既に充分使い物になる印刷環境だったよーだ)。
結局、Linuxデスクトップっていつの時代も、その時代のWindowsやMacOSと比べて、基本はちょっと後ろなんだけど、一部、妙にナナメ上行ってるような、そんな感じな気がする。
そもそも、個性的な一癖もふた癖もあるようなソフトウェアを組み合わせて、まるで単体のOSであるかのように見せなきゃいけないんだから大変ですよ。必ずしも、みんなが同じ方向を向いているわけでもない。FireFoxを収録するのに、フリーじゃないからって理由でロゴや名前も変えなきゃいけないとか、そんなケースもあるし。

で、
[日本語圏だけUbuntu話題にならず]
なんて、話題にならないのが日本の閉鎖性のせい?みたいな事にしようとしているけど、単に『日本語としては語呂が悪い』という、ただ一点に尽きるような。たとえその言葉が、どこかの国の素晴らしい言葉だったとしても。ものの名前って、そういうことを普通考えるでしょ。嫌われるであろう言い方をすれば、『英語じゃ表現できない』なんてことを売りにしてしまう時点で、多くの人に受け容れられることを否定している。
それに、先週末って『レパード(ってなんだよそれ昔の日産車かよ、レオパルトでいいじゃねえかよ)』の発売日だったんでしょ?そりゃもう日本と北米じゃ、Appleが話題独占ですもの。

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