2009年8月2日日曜日

業務でCentOS使っていいのは小学生までだよねー

[高密度小池 CentOS プロジェクトが瓦解]
今回の件をハネムーン事件と混同している方や問題の本質を見極め違えている方がいらっしゃるようなので、ふざけた意訳以外にももうすこし解説を書きます。

まずハネムーン事件というのは、 CentOS 5.3 のリリースが近付いているという時に、パッケージに署名する権限を持つ開発者が二人のうち二人ともが失踪したという事件です。失踪した二人のうち片方は、誰にも何も言わず結婚してハネムーン旅行に出掛けていたというのが真相で、まあ半分笑い話のような事件でした。ハネムーンから戻ってきた後、停滞していた開発は再開し、 5.3 は若干の遅れこそあったものの無事リリースはされました。失踪したもう一人の動向については調べてないです。

今回の件はそれとは別件で、金庫番兼リーダー兼ドメイン管理者が CentOS への寄付金を持ち逃げして失踪したというもので、ドメインの存続やプロジェクトの金銭的な問題が焦点となっています。

今回の件だけ考えれば、最悪ドメインを変えてプロジェクトを存続すればよく、 CentOS の今後について楽観視されている方が比較的多いようですが、問題の本質はそこではありません。

ハネムーン事件以前にも CentOS プロジェクト内では人間関係上の問題が多く、ハネムーン事件でそういうギスギスはクライマックスに達したという状態でした。そこのこの件がぶつけられた訳ですから、後継のリーダーや管理体制、寄付金の扱いなどをめぐって紛争が起こることはほぼ避けきれない状況でしょう。それから公開質問状の文面にもあるとおり、嫌気が差してか開発者がプロジェクトから離脱をはじめています。 CentOS の空中分解は確定事項と言っていいでしょう。

何このビバリーヒルズ高校白書&青春白書のような環境。

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