2009年7月8日水曜日

信じあうよろこびを

[KINEZO]
新宿の癖にシネコンで、完全座席指定で、ネット予約も手数料取らないところが好感。
というわけで、七夕の日に、スゲエ久しぶりに映画を見てきた。

とりあえず今騒いでいる人たちと比べると干支一回りぐらい違うんだと思うけれど、大変よろしかったんじゃないでしょうか。ようやく監督さんがこじらせていた中二病が治って、なんかトップを狙っちゃったり、NHKで産業革命期のパリを舞台にした名作劇場のはずだったのに気付いたら第4世代型超光速恒星間航行用超弩級万能宇宙戦艦で単艦特攻かけちゃったりしてた頃を髣髴とさせる、サービス精神旺盛なエンターテイナーっぷりを遺憾なく発揮されていた、という意味で。
また、富野御大が道を開いたとはいえ、一部旧作を流用した翻案というスタイルは、今後も続くのかもしれないですね。給料が安いことで定評のあるアニメーターさん救済のためにも。
日テレが飛びついたアニメ映画ということで、危惧された芸(能)人声優汚染が無かったのは当然として、本編でもスタッフロールでも、玉入れ業界の社名とかが一行も入ってなくて感心。後で調べたら、監督がポケットマネー?で製作したとか。もちろん、健全(?)な企業の製品、レッツノートとかUCCコーヒーとかとは、しっかりタイアップやってましたが。

とはいえ、第1作は箱根の環境保護団体くらいしか抗議しそうな勢力がいなかったので、日テレも地上波でやってくれた訳だけれど、今回のは、唱歌のシーンとか、かなり切り貼りしないと(地上波では)難しいんだろうなと。そういう意味でも、もうちょっとだけ、この作品にはお金出してもいいかなと思ったりもした。

ということで、これまでさんざん悪い意味で深読みしまくって小難しい理屈こねくり回していた文系評論家連中がギャフンと言って地団駄踏むような、エンターテインメントに徹した次回作に期待。

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