2008年12月14日日曜日

ディレクトリ/フォルダの操作というもの

Vistaに、XP以前の「エクスプローラ」も用意して欲しい今日この頃。

ファイルやフォルダを操作するというのは、しゃべり方とか文書の書き方とか絵の描き方とかと同じことなんじゃないかって思う。学校の情報の科目などで、フォルダや、そもそもファイルの概念ってどう教えられているのか、あの辺の知見について、体系的な教育だとどのようになるのか、とかに興味が湧く。
今日、ファイル的な概念はPCに止まらず、携帯電話を始め色々なものに付きまとっている。

XMB(PS3の場合) -フォルダというより「タグ付け」
基本的には、横方向にカテゴリが並び、それを左右操作で選択すると、そのカテゴリのコンテンツが縦に表示される。その構成上、コンテンツはどうしても縦に1次元的に並ぶ。携帯のXMBだと上下は繋がっているが、PS3やPSPだと繋がっていない。
PS3の場合、各ファイルごとににタグ名をつけておく事が出来、表示状態の設定を変更する事で、その名前ごとにグループ化して表示できる(コンテンツの代わりにタグ名が並ぶことになる)。そのタグ名を選んで右を押すと、そのタグが付けられたコンテンツが出てくる。
タグ付けなので、1ファイルずつ頑張らなくてはならないが、それでも文字入力機能の予測変換候補表示に頼れば、多少面倒という程度ではある。つまりフォルダ(タグ)名に英数文字を使おうとする場合は、その都度入力しないといけない。欧米圏から文句来ないんだろうか。
まあ、PS3の場合、HDD上のファイル(ゲーム)が整理しなければならないほど大量になるか、って事も問題な訳だが…
持ってないけど、スゴ録/BDレコーダ類はどうなってるんだろう。

Wii -そもそもフォルダが必要って容量じゃない
1画面に4*3、それが4面まで。左端ページの左上だけ固定で光学ドライブに入っているゲーム(アプリ)となり、あとは自由に配置可能。あらかじめ置く場所が決まっていて、どこに置くかなので、配置しなくてもいい。逆に言うと、空き場所が無いと、位置の入れ替えができない。入れ替えしかできない。
現時点の本体メモリ容量で、よくゲームアーカイブスにPCエンジンCDROM^2やNEO-GEOのタイトルを出す決断をしたもの。
早くSDカードをメインストレージと同様に使えるようになるといいですね。そのときはぜひ、ニンテンドーらしい、子供でも分かるフォルダ的な概念/操作が導入されることに期待。

iPhone/iPod touch -フォルダの概念無し
1画面にM*N表示され、何面でもいいっぽい(アプリが増えると勝手に拡張される)。基本的にすべて繋がってるので、割り込ませると末尾が勝手に隣ページにずれていく。が、意図的に空ける事もできる。
指によるタッチインターフェースでつくづく思うのは、ファイル操作ってやりづらいな、ということ。
CMで言ってる「豊富なアプリケーション」を扱う上では、フォルダ的なものが必須だと思う。ていうか、現時点で頻度順自動並べ替えはともかく、自動並べ替え機能すらないのはどうかと思う。
MacOSXのFinderのように、いっその事、強制的な等間隔配置を切って、ポイントした位置に自由に置けるようになったりしても面白い、とは思う。

PCと同じかそれよりも普及しているような機器で、こうもフォルダ的な概念が希薄。それは、もちろん第一義的には、そうした機器のリソースの制限ではあるのだろう。けれど一方で、ファイルやフォルダという概念が一般社会に浸透していない、よくわかんない、ということでもあるんだろうと思う。
そこが機器メーカーにとってはチャンスである反面、情報関連の教育の課題だったりもするんではないだろうか、と思ってみたりした。

ぶっちゃけ、上に挙げた機器もPCも、ファイルなんて概念を理解していなくても使える。今日、ほとんどのPCでは、CドライブのDocuments and Settingsというフォルダの、ユーザ名と同じ名前のフォルダの中の、さらにMy Documentsというフォルダの中に、自分で作ったファイルが保存されるようになっている(Vistaだと、また変わったけどね)。そのうちこういうフォルダ名を出して説明すると「何で私のパソコンのなかの事を知ってるんですか、覗いたんですか、ああ怖い、訴えますよ」とか言われる時代が来るのかもしれない。このままだとね。

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