2011年4月11日月曜日

都知事選 雑感

投票率が低いと、いつも若年層が悪いとかどうのこうのと言われますが。


現実問題、どこかが石原氏並に都政を任せられる候補を擁立できていたのか、という点で、政権与党の不甲斐なさが大きいと思う。地震、津波、炉心融解でそれどころじゃなかった、というのが正直なところ、としてしまってよかったのかどうか。

せっかく盛り上がっていたネット上での非実在少年絡みのネタも、結局、受け皿となる候補が誰なのかよくわからなかった。広い意味で『表現』にかかわる業界の立候補者として、38歳で監督だか俳優だかクリエイターだか曖昧な方がいらしたようだったけれど。自らの作品で日本の国家観や安全保障をテーマにして、なんか妙に気に入られちゃった民主党議員と交流していたゲームメーカーの社長さん(但し、エロゲー)とか、都のイベントに真っ向勝負を挑んだ某書店の社長(元・NewType編集長)とか…。

東国原さんは、たとえ本人がどんなに誠実に訴えていたとしても、つい最近まで宮崎県知事だった、ということの重みは半端なものでは無かった。どうせ都知事になっても、また次どっかいっちゃうんだろうし、真面目にやらないんだろうな、って思われるにきまってた。

小池さんは最初から絶対無理。美濃部革新都政の悪評が、学生運動を冷ややかに見ていた、学生運動世代の周辺世代(と、その子や孫の一部)に刷り込まれてるんだから。
かつて革命に命を捧げられてきた志士の皆さんもすっかり老いて、駅前で『計画停電の情報です!』とか叫んでビラ配ってたし、選挙期間前から支持者の家の壁に張ってた、名前出してないポスターとかも。何だか、もう…都知事選に限った話ではないけど、とにかく共産主義が勝ったらどうなっちゃうのかって事が、現在でもよくわからなくて怖がられている、という自覚がない。いつも大企業を悪者にして、自らの支持者達の地位を弱者ポジションで固定化しているのは、一体誰なんだか。

渡辺さんはよくわかりません。とりあえず、今回の件はいい宣伝になったでしょう。個人的には、(ワタミグループの店舗には)学生の頃の飲み会くらいでしか、お世話になったことないですが…

ドクター中松さんほか、いつもながら泡沫候補多すぎ。朝日新聞に知事候補5人の政策を表にまとめた記事があったけど、その5人の中にドクターが入ってた時点で、それおかしいだろ。そうした候補が立候補できる自由を尊重するのは大事なことなんだろうけど、なんか変なのばっかりじゃん、ってことで投票率下がってるんじゃないか、という気もする。

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