2009年11月14日土曜日

稚拙 vs. 稚拙、あるいは朴訥

[【事業仕分け】最先端科学も“敗北” 「スパコン世界一」を否定 ノーベル賞受賞の野依氏憤慨 - MSN産経ニュース]
[毛利さん「仕分け人」と激論、日本科学未来館巡り : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)]

今回の『無駄遣いする官僚とそれに付き従う連中』に庶民の怒りの矛先を向けようとする卑劣な政治的ショーで、彼らはかなり見事なスケープゴートっぷりを演じることになってしまった。

だが、恐らく、前回の衆院選で民主党に投票した科学者、研究者も数多いだろう。統計的に考えれば、そういう分野の人々の間でも、一般と同程度の比率で民主党支持者が居ると仮定することができる。

所謂「理系」といわれる自然科学分野の研究者は、一部を除いて基本的に政治に余り関心がない、というイメージがある。彼らが政治とどうかかわるべきか、というのは、非常に重要な問題だと思う。

かつて、差別と迫害に追い詰められた母国を落ち延びることに成功し、新天地での研究で生み出した理論が極めて効率的な弾頭に応用され、その母国と同盟を組んでいた国の2つの都市が非戦闘員ごと蒸発した後になって、『世界政府』構想なんてものをブチあげてみた世界的な理論物理学者が居た。

60年代の日本では、「科学的政治」なんていうスローガンに乗っかって、極めて歪な実践しか伴わなかった政治思想に嵌ってしまった科学者の卵たちが、ろくに勉強もせずそれ以外の人々と共にハイキング先でバトルロワイヤルしていた。

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